宮崎駿監督の次回作はマンガ!ジブリ鈴木Pが明かす
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが2日、スペースFS汐留で行われた映画『もののけ姫』ブルーレイ発売記念イベントに来場し、引退発表後の宮崎駿監督の近況について明かした。この日はほかに西村義明プロデューサーも来場した。
鈴木プロデューサーはトークショー中に突如、「宮崎駿は引退後、何をやっているのかといいますと、ある模型雑誌のためにせっせとチャンバラみたいなマンガを描いています。これまでに増して緻密なやつを描いていますね」と観客に報告し、宮崎監督の新作がマンガであることを明かした。
さらに、現在公開中の『かぐや姫の物語』を宮崎監督は観たか? という質問に、鈴木プロデューサーは「観ました」と返答。五反田で行われた初号試写に宮崎監督が来場したといい、「『かぐや姫の物語』は泣いている人が多くて、ジブリの中でも群を抜いてみんなの感動度が高かったんですよ。そんな中、宮さんは難しい顔でキョロキョロしながら出てきた」と述懐した。
その後、泣きながら試写室を出てきた日本テレビの奥田誠治プロデューサーに対して、宮崎監督が「何だよ、奥田さん! 真っ赤に泣き腫らして。この映画で泣くのは素人だよ!」と怒りをあらわにしていた場面を目撃したという。
「僕は宮崎駿とは付き合いが長いけども、これは意味がわからない。じゃあ玄人の映画って何なのと思って。その後、宮崎駿とは毎日のように顔を合わせるんですが、それ以来はただの一度も『かぐや姫』については述べません」と鈴木プロデューサー。「ただ、スタッフの中で『かぐや姫』を観て感動したのは誰かということは知っているみたい」と宮崎監督が同作の評判を気にしていることをほのめかして、会場を沸かせた。(取材・文:壬生智裕)
映画『もののけ姫』ブルーレイは12月4日発売 価格:7,140円(税込み)