神木隆之介はどう猛!徹底した役づくりで挑む『るろうに剣心』の宗次郎
来年夏に2部作連続公開される映画『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』で瀬田宗次郎を演じる神木隆之介が、兵庫県姫路市で行われた撮影中に取材に応じ、「続編をやると決まっていないときから、宗次郎をやりたいと言っていた」という役への熱い思いを語った。
2012年に公開された前作の映画『るろうに剣心』で主演を務めたのは、神木と同じ事務所に所属する佐藤健。「好きな作品だったので『いいなあ、剣心』と思っていました。でもまあ、僕が好きなのは宗次郎だし……って。そんなふうに勝手にアピールして、健くんを困らせていました」という神木は、それだけ思い入れがあったからこそ、実際に宗次郎のオファーをもらったときは「最初は信じられなかった」と明かす。
だが、そのハマり役ぶりはキャスト発表前から「宗次郎は神木隆之介しかいない」とファンの間で話題になるほど。そのため神木自身、役づくりには相当こだわっており「初染めしました。人生で初めてブリーチをかけました」とトレードマークともいえる黒髪を捨てて、役に没入。また、「殺陣はすごく気を付けて練習しています。宗次郎の戦い方というのをずっと稽古しながら考えていました」というアクションシーンを含め、原作のキャラクターをいかに実写化するのかという点に細心の注意を払ったという。
では、そんな神木から見た宗次郎の魅力とは何なのか? 「『敵っぽくない敵』という雰囲気で、(原作でも)一人だけ悪い顔をしないなーと思っていたんです。すごくスタイリッシュで、身のこなし方も戦い方も、『癖がない感じ』が癖になっているというか」と丁寧に言葉を選びながら、神木は「僕自身、宗次郎のそういうところに憧れながら生きてきたので、すごくうれしくて、ものすごく気合いの入った役ですね」ときっぱり。
『剣心』出演のきっかけとなった佐藤との対決シーンも本編には用意されている。直接的な共演が初となる佐藤は「隆(神木)は役が決まる前から練習を始めていて、僕も『隆になればいいな』と思っていたので、それがかなったのはうれしかった」とした上で、「今回アクションを一番やっているのは隆だと思う。だからそれに負けないように」と対抗心を燃やす。優しげな外見や物腰とは裏腹に、「アクションはどう猛だからね」と大友啓史監督から評される神木の宗次郎。新たな当たり役の予感がひしひしとしている。(編集部・福田麗)
映画『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』は2014年夏、2部作連続公開