中村勘九郎、松坂桃李との初タッグに大満足「居心地いい」
歌舞伎俳優の中村勘九郎と俳優の松坂桃李が6日、渋谷区神宮前の青山劇場で行われた、堤幸彦が演出を手掛ける舞台「真田十勇士」の公開舞台けいこに出席し、共演者たちと共に意気込みを語った。
演劇界の重鎮マキノノゾミが脚本を、そして映像界でも活躍する堤幸彦が演出を務める本公演は、日本テレビ開局60年特別舞台として実施。徳川と豊臣が最後の対決に突き進む乱世を舞台に、戦国時代最後のヒーローとも呼ばれる真田十勇士が、時に忍術や妖術を用いながら戦いを繰り広げるさまを描いたスペクタクル戦国絵巻となっている。
初日を翌日に控えた堤は、「だいぶ緊張しています。稽古でいろいろなチェックをしてきましたが、実際にこの舞台に上がって、俳優の方に演じてもらって。今、僕はビックリするぐらいに感動しています」と満足気に語る。
主人公・猿飛佐助役の勘九郎も「毎日(の稽古)が楽しいです。すてきな方ばかりなので、この人たちと芝居ができる日々は最高ですね。スタッフも最高です」と堤同様に手ごたえを感じている様子。今回が初共演となる霧隠才蔵役の松坂についても「はじめて会ったのが(ポスターやチラシ用の)スチール撮影のときでしたが、2言3言、会話をしただけで打ち解けました。その後、本読みで会ったときには、すでに2~3年来の友達だったような感じでいられました。居心地がいいです」と笑顔でコメントする。一方の松坂は勘九郎について「物腰が柔らかいのに舞台では目つきが変わるので、刺激を与えられてピリッとした気持ちになります」と背筋を正しているようだった。
そんな男だらけの現場について、この日出席した真矢みきは「皆さんを前にしてこういうのもあれですが、稽古場を歩くと、才能とイケメンに当たるんです。気持ちがいいですね。新しいことを楽しみたいと思います」とユーモラスに評価すると、さらに「ただちょっとイケメン焼けしているんだよね」と胸焼けにかけたコメントで会場を沸かせた。この日はそのほか比嘉愛未、福士誠治、中村蒼、高橋光臣、村井良大、鈴木伸之、青木健、駿河太郎、石垣佑磨、加藤和樹、音尾琢真、加藤雅也も参加した。(取材・文:壬生智裕)
舞台「真田十勇士」は1月7日より2月2日まで青山劇場にて上演 2月7日より2月19日まで大阪公演もあり(梅田芸術劇場)