キネ旬ベスト・テンが発表!国内1位は『ペコロスの母に会いに行く』
映画雑誌「キネマ旬報」が主催する第87回キネマ旬報ベスト・テンが9日に発表され、森崎東監督の映画『ペコロスの母に会いに行く』が日本映画ベスト・テン第1位に輝いた。外国映画ベスト・テン第1位はアカデミー賞外国語映画賞を受賞したミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』。また、最多受賞は、個人賞を石井裕也監督(日本映画監督賞)、松田龍平(主演男優賞)、黒木華(新人女優賞)が受賞した映画『舟を編む』の3部門だった。
同賞は、1919年創刊の「キネマ旬報」が1924年度から行っているもので、今年86回を迎えるアカデミー賞よりも長い歴史を誇る映画賞。今年は延べ126名が各賞を選出した。
日本映画ベスト・テンでは、2位に個人賞を最多3部門で受賞した『舟を編む』、3位にベストセラー・ノンフィクションを原作にした『凶悪』がランクイン。ハリウッドリメイクが決定した福山雅治主演の『そして父になる』は6位、宮崎駿監督の長編アニメーション映画『風立ちぬ』は7位だった。
映画『ペコロスの母に会いに行く』は、漫画家・岡野雄一のコミックエッセイを原作に、認知症の老いた母と息子の交流を描いたヒューマンドラマ。赤木春恵と岩松了が主演を務め、撮影初日に88歳175日だった赤木は「世界最高齢での映画初主演女優」としてギネス世界記録TMに認定されている。
第87回キネマ旬報ベスト・テンは以下の通り。
【個人賞】
■日本映画監督賞
石井裕也 『舟を編む』
■主演女優賞
真木よう子 『さよなら渓谷』『そして父になる』『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』
■主演男優賞
松田龍平 『舟を編む』
■助演男優賞
リリー・フランキー 『凶悪』『そして父になる』
■新人女優賞
黒木華 『舟を編む』『シャニダールの花』『草原の椅子』『くじけないで』「まほろ駅前番外地」
■外国映画監督賞
アルフォンソ・キュアロン 『ゼロ・グラビティ』
【作品賞】
■日本映画ベスト・テン第1位
『ペコロスの母に会いに行く』
■外国映画ベスト・テン第1位
『愛、アムール』
■文化映画ベスト・テン第1位
『標的の村』
【ムービープラス・アワード 2013】
■<映画ファン大賞>作品賞
邦画部門 『そして父になる』
洋画部門 『レ・ミゼラブル』
各ベスト・テンはオフィシャルサイト参照のこと
(編集部・福田麗)