西方凌、関西弁の演技に苦戦も夫・木村祐一の協力で乗り切る
女優の西方凌が介護に奔走するアラフォーダメ娘を演じる映画『かあちゃんに贈る歌』の舞台あいさつが11日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、西方と、母役のあいはら友子、葉七はなこ監督が出席して撮影の裏話などを語った。西方は、夫であるお笑いタレント・木村祐一が客席で見守る中、本作での演技には木村の多大な協力があったことを明かした。
西方は本作で関西弁の演技を披露しているが、実は愛知県出身で関西弁は全く話せず、台本をもらった当初は「どうしよう」と迷いがあったという。「関西弁ができない人の関西弁って、関西の人が聞いたら映画に入ってこられなくなる。どうしてもネイティブな関西弁を話したいと思って、京都出身の主人に一度台本を読んでもらって、それを全部録音して、それを聞いて撮影に挑みました」と本作の演技に木村の協力があったことを告白した。
撮影中は母役で関西出身のあいはらにも協力してもらい「ちょっと気持ち悪いかもしれないですけど、なんとか方言指導の監督にもOKをもらえた」と語る。そんな西方の奮闘にあいはらも「さっき楽屋でもお二人を見て思ったんですけど、旦那さんと本当に仲が良くてね。関西弁も全部テープに吹き込まれて、完璧に練習されていて良かったです」とエールを送った。
本作は葉七はなこ監督が寝たきりの母を介護していた頃の実話を基に描いた物語。葉七監督は「フィクションも含まれますが、ほとんど実話です。介護をされている方の励みになればと思って製作しました」と本作をPR。舞台あいさつには出演者の杉本篤彦、今谷慶介、辻本晃良、ジェニーいとう、本作の監修を務めた和田秀樹も登壇。それぞれ作品の完成に充実の表情を浮かべていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『かあちゃんに贈る歌』は公開中