松たか子、夫の演奏で生歌披露!
女優の松たか子が16日、Bunkamuraシアターコクーン稽古場で行われた音楽劇「もっと泣いてよフラッパー」製作発表&ミニライブに出席し、夫で音楽監督を務める佐橋佳幸のギターを含むバックバンドの演奏で生歌を披露した。
本作は、串田和美が1977年に書き下ろした、1920年代の空想のシカゴを舞台に展開する妖しくもノスタルジックな恋物語。この「上海バンスキング」と並ぶオンシアター自由劇場の人気演目が上演されるのは、実に22年ぶりのことになる。
俳優たちが生演奏&生歌を披露することが本作の特徴であるため、この日は出演者たちからなる劇中バンドによるミニライブを開催。松は夫である佐橋らの演奏で「スウィング・メモリー」「もっと泣いてよフラッパー」の2曲をゴージャスに歌い切った。
ライブを終えた松は「個性豊かなミュージシャン、バンドの中で歌えるのはドキドキもしますし、とても大きな喜びもあります」とコメント。「心細くなると(バンドの)みんなの顔を見たくなります。いいバンドと巡り合ったと思っているので、演奏する方は大変ですけど、わたしたちは楽しく歌わせてもらっています」と笑顔を見せた。
この日の会見には、松尾スズキ、秋山菜津子、りょう、大東駿介、鈴木蘭々、石丸幹二も出席した。チューバを担当した大東が「去年の夏に初めて楽器をやると聞いて、そこから練習をしました。一か月くらい音が出なかったけど皆さんとの交流が楽しくて」とコメントしたのをはじめ、口々に「音楽に触れられて楽しい」とにこやかに語る出演者たち。
そんな彼らの姿を見た串田は「今日はすごく楽しくて、こんなふうに芝居をやりたかったんだなと思いました。稽古場のように舞台でもやれたらいいなと。立派な劇場に負けないようにこの感じを出そうと思っております」と意気込んでいた。(取材・文:壬生智裕)
音楽劇「もっと泣いてよフラッパー」は2月8日~3月2日まで渋谷・Bunkamuraシアターコクーンで上演(松本、大阪公演も予定)