唐沢寿明、再びスーツアクターに!アクション映画に命を懸ける男役で主演!
俳優の唐沢寿明が、日本の特撮ドラマや映画に欠かせない存在である、スーツアクターたちの姿を描いた映画『イン・ザ・ヒーロー』に主演することがわかった。かつてスーツアクターとして活動していた過去を持つ唐沢は「今回の役はまさにわたしの原点のようなものです」と気合を込めている。
スーツアクターとは、特撮作品などにおいてヒーローや怪獣のスーツや着ぐるみを着て演技をする俳優のこと。怪獣映画やヒーロー番組が人気の日本で発展した専門職であり、動きも視界も極端に制限された状況で感情を表現する演技力に加え、華麗なアクションや危険なスタントをこなす身体能力が要求される。
唐沢は16歳から4~5年間、スーツアクターとして活動した時期があるといい、「言い訳ができない。失敗は全て自分の責任。記録が出ないのは自分の責任というスポーツの世界に近いものがありますね。あの経験があったからこそ今の自分があると思っています」とコメント。その過去を誇りに思っていることをうかがわせる。
そんな唐沢が本作で演じるのは、ブルース・リーを崇拝するキャリア25年のベテランアクター。『燃えよドラゴン』の英語セリフを暗記しているという唐沢は、自身の役どころに「ブルース・リーのモノマネは小4のときにクリアしているので全く問題ありません」とニヤリ。映画は、満身創痍(そうい)の体を引きずって仕事に取り組み、やがて命を懸けたハリウッドアクションに挑む主人公の姿を、特撮作品を影で支えてきた裏方や俳優たちへのオマージュをふんだんに含めて描く。
数か月前からアクションの稽古にもはげんでいるという唐沢は「なぜもっと早く、せめてあと5年早くこの話を持って来てくれなかったんですかね、とは思っています」と苦笑しながらも「できる限りスタントマンを実際使わずに自分で演じたいくらいです。どこまで危険か判りませんけど」と熱く語っている。
監督は、井筒和幸監督や崔洋一監督作品を支えてきた武正晴。脚本は著作「夢をかなえるゾウ」で知られる作家の水野敬也が、李鳳宇と共同で担当する。そして配給は「仮面ライダー」シリーズなどの東映。映画に命を懸けるスーツアクターたちの情熱を描くうえで、まさにうってつけの製作陣が集結している。(編集部・入倉功一)
映画『イン・ザ・ヒーロー』は2014年秋、全国公開予定