ナウシカ役の島本須美、手塚治虫作品に大きな夢をもらった
映画『風の谷のナウシカ』のナウシカ役などで知られる声優の島本須美が3日、都内で行われた映画『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』の公開記念イベントに声優の大友龍三郎、小村敏明監督、イメージソングを歌う歌手のyu-yuと共に登壇し、手塚作品の魅力を語った。
映画『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』公開記念イベント写真ギャラリー
同作は、仏教の開祖であるシッダールタの生涯に迫った手塚治虫のベストセラーコミック「ブッダ」をアニメ映画化した3部作の第2弾。シャカ国の王子という恵まれた身分を捨て旅に出たシッダールタに訪れる出会いや試練を描く。
劇中でシャカ国に攻め入るコーサラ国を率いるルリ王子の部下ヤタラを演じた大友が「(試写室で)観終わった後、拍手が起きて感動しました」とうれしそうに振り返れば、ルリ王子の母を演じた島本も「台本でストーリーはわかっているのに、何か所かハンカチを出さないといけないくらい泣きそうになりました。皆さまにもぜひ観ていただきたい」とアピールした。
島本といえば、本作以前にもいくつかの手塚作品で声優を経験済み。これまでの作品の中で思い入れ深いものを聞かれると、「『ジャングル大帝』や『ユニコ 魔法の島へ』、『ブラック・ジャック』など、いろいろと出していただいているなと思います。それが思い出です」と愛おしそうに回顧。
さらに、手塚作品には子どもの頃から大きな影響を受けていたといい、「『鉄腕アトム』で育って『リボンの騎士』に憧れて、子どもの頃にはとても大きな夢を与えてくださいました。でも、大きくなってから考えると夢だけではなく、夢の裏側にもっと深い人間愛であるんだなということもわかってきました」と手塚作品の奥深さを改めてかみ締めていた。(中村好伸)
映画『BUDDHA2 手塚治虫のブッダ-終わりなき旅-』は2月8日より全国公開