ウディ・アレンから性的虐待…養女が告白
ウディ・アレンとミア・ファローとの間に迎えられた養女のディラン・ファローさん(28)が、養父であるアレンから性的虐待を受けていたとNYTimes.comに寄せた書簡で明かした。1992年の二人の破局後にアレンの養女虐待疑惑は大々的に報じられたが、ディランさんが直接コメントを発表するのはこれが初めて。アレンが新作『ブルージャスミン』で第86回アカデミー賞にノミネートされたことに我慢できず、口を開くことにしたという。
「あなたの好きなウディ・アレンの映画はどれですか? 答える前に、あなたは知らなくてはいけません。わたしが7歳のとき、ウディ・アレンはわたしを2階の薄暗い屋根裏部屋に連れて行きました。彼はわたしにうつぶせになって、電車のおもちゃで遊ぶように言いました。そして性的に暴行したのです。彼はそうしている間、いい子だ、だからこれは二人の秘密だとささやき、パリに行って映画に出してあげると約束しました。わたしは電車がレールを走るのをじっと見ていたのを覚えています。今でもおもちゃの電車を見ることができないのです」。
ディランさんは「授賞式で俳優たちが彼をたたえ、テレビが彼を特集し、批評家が雑誌で彼を取り上げる。彼の顔を見るたびにパニックに襲われるのです」と20年以上たった今、書簡を寄せた理由を明かし、『ブルージャスミン』で第86回アカデミー賞にノミネートされたケイト・ブランシェットらの名前を挙げて批判している。
この件に対し、アレンのパブリシストは「当時捜査が行われ、性的虐待の信用に足りる証拠は出ませんでした。ディラン・ファローは空想と現実を区別することができないのです。そしてディラン・ファローは彼女の母親であるミア・ファローによってそうするように指示されていたのです」とディランさんの証言を完全否定。近いうちにアレンが直接コメントを発表するとしている。
アレンはミアと交際中、ミアの養女であるスン=イー・プレヴィンと関係を持っていたことが発覚し、訴訟に。1997年にアレンとプレヴィンは結婚し、二人の女の子を養子にしている。(朝倉健人)