ZARD坂井泉水さん「負けないで」、高校英語の教科書に掲載!直筆歌詞も
2007年に亡くなったZARDのボーカル・坂井泉水さんと、坂井さんが作詞を手掛けた楽曲「負けないで」が、4月から採用となる高校英語の教科書「MY WAY English Communication II」(三省堂発行)に取り上げられたことがわかった。楽曲と坂井さんにまつわるエピソードが英文テキストでつづられ、直筆の歌詞も掲載される。
1993年に発売されて以降、ZARDの知名度を飛躍的に上げ、現在もあらゆる人々に向けた応援ソングとして幅広い世代から支持を集める「負けないで」。教科書では、坂井さんが本作を作詞した経緯や、1995年の阪神・淡路大震災や2011年の東日本大震災の際に多くの人々を励ましたエピソードなどを紹介。坂井さんがいかに「言葉」にこだわり、楽曲に精力を注ぎ込んだのか、そして音楽の持つ力が語られる。
同曲が英語の教科書に、それも背景などへ迫る形で取り上げられるのは初のことになるという。発行元の三省堂は、楽曲が若者の間で、現在も“人生の伴走歌”として歌い継がれていることに触れ、その理由を「それは坂井泉水さんが何度も何度も繰り返し繰り返し練り直して完成させた歌の歌詞にあります。打ち萎れた心、挫折感を味わった心の状態のとき、ひとりそっと口ずさむことによって、自分の味方になっていっしょに人生を走ってくれる歌。その歌詞が自分を励ましてくれ、くじけそうな気持ちを振るい立たせてくれるのです」と分析。
その上で、英語教育が「ことば教育」の一環であることを踏まえ「目には直接みえないものですが、この『ことば』そのものがもっている大きな測りしれない『魔法の力』に気づいてもらい、そして、この多感で悩み多い高校時代を強く乗り切っていってもらいたい」という思いから、同曲を教材にしたと説明している。教科書は現時点で全国約400の高校で採用予定。
今なお根強い人気を持つZARDは、今月デビュー23周年を迎えた。定期的に開催されてきたフィルムコンサート「ZARD Screen Harmony」が今年も東京・大阪で5月に開催される。(編集部・入倉功一)
フィルムコンサート「ZARD Screen Harmony」は5月25日に大阪・堂島リバーフォーラム、5月27日に東京・日本青年館で開催