ウディ・アレン監督のスキャンダルが、主演女優のケイト・ブランシェットに悪影響!?
第86回アカデミー賞
ウディ・アレン監督と女優のミア・ファローが付き合っていたころに養女として迎えられたディラン・ファローさん(28)が、7歳のときにウディから性的虐待を受けていたと赤裸々につづった公開状がNYTimes.comで掲載され、いったんは収まったはずのスキャンダルが再燃している。一方、この一件でとんでもないとばっちりを食らっているのが女優のケイト・ブランシェットである。
アレン監督の新作『ブルージャスミン』に主演したケイトは同作での演技が高く評価され、ゴールデン・グローブ賞をはじめ、ロサンゼルス批評家協会賞、全米批評家協会賞など数々の映画賞を受賞。来月2日(現地時間)に授賞式を控えたアカデミー賞の主演女優賞にもノミネートされており、受賞の可能性もかなり高いとされていた。だが、ここにきてアレン監督のスキャンダル再燃によるケイトへの影響が心配されている。
ディランさんは、公開状の中でアレン監督作に出演したことのあるスターに対しても名指しで批判を行っており、「あなたの子どもだったらどうするつもりなの、ケイト・ブランシェット?」とケイトの名前も挙げられていたのである。Hollywood Elsewhereからコメントを求められたケイトは、「ご家族の皆さんにとって、長くつらい状況であることと思います。何とか解決策を見いだし、心の平和を取り戻せるよう願っています」と控えめなメッセージを送るにとどめた。
アレン監督とミアが別れた後に繰り広げている醜い争いは知る人ぞ知るところだが、性的虐待疑惑をめぐってアレン監督はずいぶん前に不起訴になっていた。業界内では、アカデミー賞レースたけなわというタイミングから判断しても、ファロー・ファミリーがアレン監督の邪魔をしようとしているのは明らかという見解が一般的だ。
ミアにとっては恋人であり、子どもたちにとっては父親であったアレン監督が、事もあろうにミアの養女であったスン=イー・プレヴィンと恋愛関係になり、その養女とやがて結婚するという行動をとり、ミアや子どもたちが悲惨な思いをしたという事実には同情する。しかし、まったく関係のないケイトや他の関係者たちにまで影響を及ぼすことがないことを祈りたい。(文・ロス取材:明美・トスト / Akemi Tosto)
第86回アカデミー賞授賞式は、3月3日(月)午前9時よりWOWOWプライムにて生中継(夜9時よりリピート放送)