『二十四時間の情事』アラン・レネ監督が死去…享年91歳
映画『二十四時間の情事』(『ヒロシマモナムール』)などで知られるフランス人のアラン・レネ監督が現地時間1日、パリで死去した。享年91歳。レネ監督のプロデューサーであるジャン=ルイ・リヴィが認めたとBBC Newsなどが報じた。
60年以上のキャリアを誇るレネ監督は、1950年代末にフランスで始まった映画運動「ヌーベルバーグ」の旗手の一人とされる映画監督。ホロコーストを告発したドキュメンタリー映画『夜と霧』(1955)で注目され、エマニュエル・リヴァと岡田英次共演の『二十四時間の情事』(1959)が世界的な反響を呼び、『去年マリエンバートで』(1960)は第22回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した。
近年も『六つの心』(2006)、『風にそよぐ草』(2009)など精力的に作品を発表していたレネ監督の遺作は、アラン・エイクボーンの劇を基にした映画『ライフ・オブ・ライリー(英題) / Life of Riley』(2014)。同作は第64回ベルリン国際映画祭でプレミア上映され、新しい視点を示した映画に与えられる「アルフレート・バウアー賞」を見事に受賞。現地時間2月15日に行われた授賞式は欠席していた。(編集部・市川遥)