アノときの声を必死に練習!R18+の問題作『愛の渦』女優陣が赤裸々トーク!
映画『愛の渦』の男子禁制女子会トークショーが11日、ヒューマントラストシネマ渋谷で行われ、出演者の門脇麦、中村映里子、赤澤ムック、そして書籍「女子をこじらせて」の著者で特別ゲストの雨宮まみが出席した。
劇団ポツドール主宰の三浦大輔監督が、第50回岸田國士戯曲賞を受賞した舞台劇を映画化した本作。乱交パーティの一晩を描くという過激な設定もありR18+の指定を受けているが、性欲に振り回される人間の滑稽さ、切なさをたくみに描き、メイン館のテアトル新宿では立ち見客も出るヒットを記録中。この日の会場となったヒューマントラストシネマ渋谷では、「女性一人だと恥ずかしい」という声を受けて、「女性限定上映回」を実施しており、女性で埋まった会場内を見わたした赤澤は「いい匂いですね」と笑顔を見せた。
割り切った関係を求めて集まった男女たちが、肌を触れ合わせるうちに、互いに痛々しい感情を交差させるさまを赤裸々に描いた本作。3人は劇中で初ヌードに挑むなど、体当たりの演技を披露している。
中でも門脇は「わたしは一番性欲が強いという役なので、あえぎ声がポイントでした」と告白。「12月末くらいにリハーサルを行ったのですが、三浦さんから何かが違うなと言われて。だからお正月はあえぎ声のことしか考えていませんでした。家でも家族が寝静まった後に練習をしたり、カラオケボックスでも練習をしました。でもどうしたらいいのかわからなくて、とても苦労しました」と熱演の裏側を明かした。
またゲストの雨宮は、作品について「(三浦監督は)性格悪いなと思いました」とコメント。「見た目はモテそうな方なのに、何かをこじらせているところがあるんでしょうね。(とあるシーンでは)女を悪者にして、(主演の)池松壮亮さんをかわいそうな感じに見せて。三浦、自分を反省しろよと思った」と冗談交じりに吠えてみせ、女性客を沸かせる。一方で、その言葉にキョトンとした顔を見せた門脇から「三浦さんって性格悪いんですかね」と尋ねられると、「そういった思いを映画に素直に出すというのは、逆に良いのかも」と付け加えていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『愛の渦』はテアトル新宿ほかにて公開中