永瀬正敏、大ヒット台湾映画引っ提げ凱旋!大阪アジアン映画祭が開幕
第9回大阪アジアン映画祭が7日に開幕し、オープニング作品の台湾映画『KANO』に出演している俳優の永瀬正敏、女優の坂井真紀、マー・ジーシアン監督らがJR大阪駅で行われたレッドカーペットイベントに登場した。
同作品は日本統治下の台湾を舞台に、日本人・台湾人・先住民の混成チームで甲子園出場を果たし、見事準優勝を勝ち取った嘉義農林高校の軌跡を描いたヒューマンドラマだ。『海角七号/君想う、国境の南』(2008)や『セデック・バレ』(2011)で日台の歴史を紐解く秀作を描いてきた、ウェイ・ダーション監督がエグゼクティブプロデューサーを務めていることでも注目されている。
台湾では2月27日に公開。舞台となった嘉義市では街を挙げての大イベントが開催されただけでなく、公開2日間で、日本円にして興行収入1億円を突破する大ヒットを記録し、台湾で『KANO』旋風を巻き起こしている。大阪アジアン映画祭でも2回上映が予定されているが、いずれも30分でチケットが完売する人気ぶりだ。
現地での熱狂も冷めやらぬ中、日本に凱旋(がいせん)した永瀬は「今日のレッドカーペットが一番うれしい」と劇中で演じた野球部の近藤兵太郎監督そのままに、同行した12人の野球部員役の少年たちを誇らしげに観客に紹介。マー監督も「たくさんの日本人の方が、わざわざ映画『KANO』を観るために台湾を訪れていると聞いて、本当にうれしく思っています」と感謝の言葉を述べた。
また同イベントでは、本作の顧問を務める元プロ野球選手・監督の王貞治と、松井一郎大阪府知事、黄敏恵嘉義市長らが野球ボールにそれぞれサインをして交換をし、友好を誓った。(取材・文:中山治美)
映画『KANO』は2015年日本公開予定
第9回大阪アジアン映画祭は3月16日まで大阪市各所で開催