声優・沢城みゆきが語る日本語吹き替えの魅力!『LEGO(R)』映画で10役以上に挑戦
映画『LEGO(R)ムービー』の日本語吹き替え版で声優を務めた沢城みゆきが、日本語吹き替えならではの魅力を語った。本作で森川智之や山寺宏一、玄田哲章など、声優の大先輩たちと共演した沢城は、彼らの吹き替えを聴いて「もう一回声優になりたいと思った」といい、「オリジナルを超えているような気さえしたんです」と率直なところを語った。
本作はブロック玩具で知られる「LEGO(R)」を初めて映画化したファミリーアドベンチャー。何の取りえもないLEGO(R)ミニフィギュアの主人公エメットが、救世主に間違えられたことから起こる騒動を描く。日本語吹き替え版独自の試みとして、沢城を含む8人の声優が計150キャラクター以上の声の吹き替えを担当しており、沢城はヒロインのワイルドガール、ユニキャットという2人のメインキャラクターほか、計10役以上に挑戦している。
そんな日本語吹き替え版ならではの試みは、沢城にとって“吹き替え”という仕事への向き合い方を見つめ直すきっかけにもなった。それまではオリジナル版を忠実に日本語で再現することを目標としていたという沢城だったが、本作で共演陣の演技を目の当たりにし「今回、森川さんと山寺さんの録(と)ったものを聞くと、再現しているだけじゃなくて、日本語で新しい何かを付け加えている気がしたんですね。そうすると、びっくりするくらい面白くて。ああ、こうやって吹き替えればいいんだ、というのを発見しましたね」と意識に変化があったことを明かした。
では、沢城にとって、本作はどういった作品なのだろうか?「子どもだけじゃなくて、わたしたち大人の中にも、こんなすごいことをできるイマジネーションがあることを教えてくれた映画」と語った沢城は、くしくもそのことを大先輩たちの演技からも教えてもらったそうだ。「今回、わたしはこの業界の若輩者として関わらせていただいたわけですけど、この映画では先輩たちが手を変え品を変え、すごいイマジネーションでいろいろなキャラクターの声を当てているんですよ。それを見ると、大人でもこんなに楽しみながらできるんだ、自分が楽しみながら、作る方も観る方も元気にできるんだなあ、と思いましたね」。
だが、それはもちろん、沢城の演技にもいえること。登場シーンの量に差があっても演じた10キャラクター以上全てを「メインのつもりでやりました」という沢城のイマジネーションは観客たちを元気にしてくれるはず。『LEGO(R)ムービー』の日本語吹き替え版は、普段は字幕派という人にこそぜひ観てもらいたい、作り手の、そして声優陣のイマジネーションを存分に堪能できる作品に仕上がっている。(編集部・福田麗)
映画『LEGO(R)ムービー』は3月21日より3D / 2D全国公開