愛川欽也、菅原文太との『トラック野郎』“幻”の11本目撮影を熱望!
11日、池袋・新文芸坐で映画『トラック野郎』シリーズ全10作のブルーレイ発売を記念した上映会が行われ、ジョナサン役の愛川欽也がトークショーに出席。往年のファンで埋まった客席を前に目を細めながら、愛川は“幻”の11本目への思いを語った。
映画『トラック野郎』について思いを語った愛川欽也フォトギャラリー
同作は菅原文太演じる主人公“一番星”こと星桃次郎と、愛川演じる“やもめのジョナサン”こと松下金造の2人のトラック野郎が巻き起こす騒動を描いた娯楽アクション映画。1970年代に大ヒットを記録した人気シリーズだ。
愛川は1作目が公開された当時の熱気を「誰もこの映画は当たりっこないと思っていたら、みんな来てくれて。劇場に入りきらなくて映画館のドアが壊れて、1階は窓ガラスが割れるほどで、文ちゃんと一緒に驚いた」と懐かしそうに紹介。予想外の大ヒットを受けて公開からわずか2、3日後には続編の製作も決まったそうで、その後1年間に2作品のペースで製作され、5年間で全10作の人気シリーズとなった。
10作目を撮り終えた後のお祝いのパーティーで11作目も話題に上ったというが、愛川は「10本大当たりおめでとう、11本目をみんなでやろうって会議があったけど、自然に消滅しちゃった。なんかよくわからないけど終わって、俺も文ちゃんも『あぁ、終わったんだ』って思って」と述懐。「別の作品で撮影所で文ちゃんと会ったときに『終わっちゃったんだね』『映画ってそういうもんだよ』って話したよ」と二人で肩を落としたことを振り返った。
そんな幻の11本目が最近また気になっているという愛川は「俺も文ちゃんも結構な年になって、友達もバタバタ死んで、生きているうちに本当の意味の11本目が生まれることを期待しています」と約35年越しの思いの思いを吐露。「やるなら文ちゃんも俺も今の年でやって、ケンカに勝つと思って負けたりしたら面白いんじゃないか。もう一回ガラスを割ってみようじゃない」と熱く希望した。(中村好伸)
映画『トラック野郎』ブルーレイBOX1・2は発売中