浅香光代、隠し子の父親は「元総理大臣」と明かす
女優の浅香光代が14日、都内で行われた映画『8月の家族たち』公開直前イベントに出席した。先日報じられた“隠し子”の話題に言及した浅香は、父親である大物政治家について「元総理大臣ですか?」と聞かれると、「そうです」と断言した。
かつて不倫関係だった大物政治家との間に2人の隠し子がいることを公表した浅香。子どもは61歳の長男と59歳の次男。「弟子も誰も知らないで産んで、物心ついたときに『お父さんは飛行機事故で死んだんだ』って言って聞かせました」という。
父親の存在を隠し続けてきた理由には「今は役者やタレントでも政治家や偉い人になれるけど、当時、役者は厠乞食(かわやこじき)なんて言われていた時代。わたしみたいな立場の人の子供を産んだら、その先生の名も傷つく。わたしはその先生が好きだったから、どんなことがあっても言いたくないと思っていた」と告白した。
また、「奥さんから『わたしが身を引くから主人と一緒になってください』と言われて」「好きでもない世志(凡太)(長年のパートナー)に結婚してくれませんかって言って」と自ら身を引いたことを振り返った浅香。
2人の子供を思い「どんなに『お父さん』って言いたかったんだろう」と悔やむ気持ちも見せ、「今更、取り返しはつかないですが、せめてお年寄りの方に、ギャラは当然いただかないで、今日までのいろんなお話をして回りたい。それが最後の願いです」と今後の希望も明かした。
同イベントにはタレントのIMALUも出席し、初対面だが「わたしの娘」と浅香が言うなどすっかり意気投合。映画についてIMALUが「こういう静かで、田舎の憎しみ合ったりする個性的な家族を、華やかなキャストで演じているのが観ていて楽しくて見応えがありました」と話すと、浅香は主演メリル・ストリープの演技を「目線がうまい。パッと出てきても、引いてもすごく良くて、素晴らしい女優さんだとしみじみ感じました」と絶賛していた。
本作はピュリツァー賞とトニー賞を受賞した傑作舞台を映画化したヒューマンドラマ。父親の失踪をきっかけに久しぶりに再会した家族の本音と秘密が次々と暴かれる様子を通して家族のあり方を描いている。一家の個性的な母親を演じるメリルのほか、長女役のジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガーやベネディクト・カンバーバッチ、クリス・クーパーなど豪華キャストが集結している。(中村好伸)
映画『8月の家族たち』は4月18日よりTOHOシネマズ シャンテほか公開