オダギリジョー、「もうゴールデンは嫌」 テレ東深夜枠で新境地
俳優のオダギリジョーが15日、主演ドラマ「リバースエッジ 大川端探偵社」(4月18日スタート、テレビ東京系)の記者会見を共演の石橋蓮司、小泉麻耶、大根仁監督と都内で行った。2012年に主演ドラマ「家族のうた」(フジテレビ系)が低視聴率で打ち切りになったことのあるオダギリは「民放で低視聴率を取って……」と自ら触れ、「もうゴールデンは嫌だな、テレビをやるなら深夜だなと思って、深夜枠しかやるつもりないみたいな気持ちもありました」と打ち明けた。
「趣味に合う作品は深夜枠だった」と語るオダギリは、「テレ朝の深夜ドラマばかりをやっていた時期もあったけど、それよりも遅い時間がテレ東にあって。さらに自由なことができると最近気付いて。この枠で何かできればと思っていたときにお話をいただきました」と出演の経緯を説明。
また、「原作の村木(主人公)像を壊さないように、見た目も大きめのパーマをかけたり、くたくたのスーツにしてもらったり、表情も原作では仏頂面というかあまり変わらないので、押さえながらやらせていただきました」と役づくりにこだわった。
そんなオダギリの印象が主人公のイメージにぴったりと重なったという大根監督は「去年くらいにオダギリさんがいい感じに枯れて中年の色気を出してきたなと感じ、村木を演じるのにちょうどいい頃なんじゃないかと思ってオファーしました」。それを受けてオダギリは「もう38歳になりましたから、そりゃもう枯れ時は過ぎているでしょうね。ただ、こういう役もそうですけど、30後半になってできる芝居もあるんだという気がしましたと」と新境地を開拓した心境を語った。
「リバースエッジ 大川端探偵社」は、ひじかた憂峰(作)、たなか亜希夫(画)の同名漫画を『モテキ』シリーズの大根監督が実写化した探偵ドラマ。オダギリ演じる調査員・村木ら「大川端探偵社」のメンバーが、老若男女から舞い込む不可思議な依頼を調査し、彼らなりの解決方法で探っていく姿を描く。(中村好伸)