アメリカで活動する日本人監督・中島央!長編2作目でさらなる成長を実感!
映画『シークレット・チルドレン』の完成披露舞台あいさつが24日、シネマート六本木で行われ、メガホンを取った中島央監督が登壇、生まれ育った日本と映画を学んだアメリカへの思いを語った。
サンフランシスコ州立大学映画学科を卒業するなど、アメリカで映画製作を学んだ中島監督。2007年にアメリカ人スタッフとキャストにより製作した初監督短編作品が、第40回ヒューストン国際映画祭の最優秀短編作品賞などを受賞したことから注目を浴び、2010年にその作品を長編化した『Lily』を発表。『シークレット・チルドレン』は2本目の長編作品となる。
本作について、構想時に東日本大震災が起きたことから「『Lily』のようなラブストーリーではなく、命について、生きていくって映画を作らなくちゃいけないんじゃないか」と思い立ったという中島監督。さらにジョージ・オーウェルの小説「1984年」にも感銘を受け「(小説に登場する)独裁政権下で戦うカップルが非常に美しいと思った。(それを)カップルだけじゃなくていろんな視点に広げると面白いんじゃないか」と構想が広がっていったという。
また司会者から、アメリカにおける撮影時の苦労について尋ねられた中島監督は、「あんまり大変じゃないんですよね」と笑顔。「(アメリカは)第二の故郷。正直(日本から)LAの空港に着くと安心するんです。半分育った国なので不自由を感じない」とアメリカに対する思いを語った。
その上で、長編2作目が完成したことに「フィルムメーカーとして1段壁を越えられた。この2本で学んだことを発展させて、世界中のマーケットで勝負できる作品を作ってみたいです」と抱負を語った中島監督。一方で日本に対する思いも強く「一番最初に僕の映画を観ていただきたいのは日本のお客様なので、今日ご覧になっていただけるのは、本当にうれしいこと。幸せです」と集まった観客に感謝して締めくくった。
本作は、シークレット・チルドレンと呼ばれるクローンと人間が共存する近未来を舞台に、独裁者によって迫害の対象とされたクローンたちが、生き延びようともがく姿を描いたSF映画。(取材・文:県田勢)
映画『シークレット・チルドレン』は5月10日よりヒューマントラスト渋谷ほか全国順次公開