「けいおん!」監督、最新作『たまこラブストーリー』初日に熱い思いを語る!
26日、映画『たまこラブストーリー』初日舞台あいさつが新宿ピカデリーにて行われ、山田尚子監督、声優の洲崎綾(たまこ役)、田丸篤志(もち蔵役)、金子有希(みどり役)、長妻樹里(かんな役)、山崎たくみ(デラ役)が登壇した。
『映画「けいおん!」』で女子高生たちの青春をみずみずしく描いた山田監督。本作でも、女子高生のたまこをヒロインに、友情や恋愛の切なさを描き出しているが「この作品には、いろいろな勇気がたくさん詰まって、作業中に何度も自分の背中を押してくれました」と心境を語ると「公開を迎えられて胸がいっぱいです」と表情を崩した。
昨年1月から3月までテレビアニメとして放映された「たまこまーけっと」から約1年。本作では16歳から17歳になった登場人物の成長が描かれており、たまこを演じた洲崎は「『たまこまーけっと』はわたしにとって、ほぼデビュー作といっていいアニメなので、テレビシリーズの延長という部分を大事にしつつ、感情の機微を繊細に表現しようと意識しました」と役へのアプローチ方法を明かした。
田丸や金子、長妻も同様に、それぞれのキャラクターの成長をどのように表現するかにこだわったことを語ると、山田監督は「みんながすごくキラキラしていて胸が熱いです。16歳から1つ大人になっていく過程を大事に演じてくれているんだろうなっていうのが、アフレコからも感じ取れました」と目を細めると「みんなをなでまわしたい」と独特の表現で感謝の意を述べた。
本作は「けいおん!」シリーズを手掛けた京都アニメーションが制作した青春物語。恋に鈍感な高校3年生の北白川たまこが、周囲の仲間たちとの交流により、友情や恋愛、将来のことについて心動かしていく様子を繊細に描く。山田監督は「いろいろな思いを込めて作った作品です。この作品が、観てくれた皆さんの勇気になってくれることを祈っています」と熱いメッセージを送った。(磯部正和)
映画『たまこラブストーリー』は全国公開中