『ホビット』第3部のタイトル変更!ピーター・ジャクソン監督が理由を説明
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの60年前を描いた映画『ホビット』シリーズの第3部のタイトルが『The Hobbit: There and Back Again(訳:ホビット ゆきて帰りし物語)』から『The Hobbit: The Battle of the Five Armies(訳:ホビット 五軍の合戦)』に変更された。ピーター・ジャクソン監督が自身のFacebookページで発表した。
ホビット族の主人公ビルボ(マーティン・フリーマン)が、“はなれ山”にあるドワーフの王国を奪還する姿を追う本シリーズ。『The Hobbit: There and Back Again(原題)』は本シリーズが3部作に変更される前から(もともと2部作を予定していた)、シリーズ最後を飾る作品のタイトルとして決定されていたものだ。ジャクソン監督は「当初は2部作の2部目でビルボが“はなれ山”にたどり着き(There)、またホビット庄へ帰る(Back Again)さまを描く予定でしたが、3部作になったため、ビルボは第2部『ホビット 竜に奪われた王国』ですでに“はなれ山”に到着してしまったんです」とタイトルが内容にそぐわなくなってしまったと説明。
昨年末にワーナー・ブラザースと第3部のタイトル変更について話し合い、映画を通して観られるようになった段階で再検討しようと決めていたといい、「先週、その段階になりました。映画を観た後、全員が『The Hobbit: The Battle of the Five Armies』というタイトルが本作に完璧にマッチしていると納得しました」と変更に至った経緯を明かした。
なお『The Hobbit: There and Back Again(訳:ホビット ゆきて帰りし物語)』というタイトルは、原作者のJ・R・R・トールキンいわくビルボの旅の全てを表したものなので、『ホビット』シリーズのDVD-BOXのタイトルとして使うかもしれないとのこと。原作ファンにはうれしい知らせといえるだろう。
ジャクソン監督は現在、今年12月17日全米公開予定の『The Hobbit: The Battle of the Five Armies』を編集中であることに加え、25分間におよぶ新たなシーンを追加した『ホビット 竜に奪われた王国』エクステンデッド・エディション版が完成間近であることも明かしている。(編集部・市川遥)