伊映画祭コスプレコンテスト、最優秀賞は煙を吐くエヴァ初号機！「進撃の巨人」や初音ミクも登場！

　イタリアで開催中の第16回ウディネ・ファーイースト映画祭で、恒例となったコスプレコンテストが現地時間27日に開催された。同コンテストは今回で5回目となるが、年々注目度は高まっており過去最高の59人が参加。約2時間にわたって歌や寸劇でアピールしながら自慢のコスチュームを競った。

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　この日はあいにくの雨となり、会場を予定していた広場から厳かな雰囲気漂う15世紀に建てられた柱廊に移して行われたが、コスプレーヤーたちの熱気でムンムン。彼らを見守る観客たちも映画『アリス・イン・ワンダーランド』のマッドハッターや「ドラゴンボール」のチチなど、思い思いのコスチュームに身を包んで会場を盛り上げた。

　審査員を務めたのは、ジョニー・デップにふんした主催者などを含めたイタリア・コスプレ界のカリスマ的存在の4人。結果、「メイド・バイ・ミー賞」（手作り衣装賞）には、Perfumeのかしゆかこと樫野有香にふんしたアジア系のイタリア女性で、楽曲「Spring of Life」のLEDで光る衣装を再現。キレの良いダンスも披露し、衣装が光った瞬間には、会場からどよめきが起こっていた。

　「ノン・オリエンターレ賞」は、米国のアクション・ロールプレーイングゲーム「ディアブロ III」に挑んだ3人組。そして最高賞の「ベスト・ファーイースト賞」には、精巧なエヴァンゲリオン初号機を作り上げただけでなく、口元から白煙を噴くパフォーマンスを見せたイタリア人男性が受賞。男性には商品の任天堂Wii Uとゲームソフト「Wii Uゼルダの伝説 風のタクト HD」のデラックスセットが贈られた。

　また、流行が垣間見えるのも本大会の魅力だ。今回はアニメ「進撃の巨人」の主人公エレン・イェーガーやリヴァイ兵士長、さらには巨人のコスプレが見られたほか、「黒執事」のコスプレが4組、初音ミクに至っては6人も登場した。またきゃりーぱみゅぱみゅにふんした9歳の女の子は、きれいな日本語で楽曲「ファッションモンスター」を熱唱。観客から「カワイイ」の声が飛んでおり、改めて日本のポップカルチャーへの関心の高さを物語っていた。（取材・文：中山治美）

第16回ウディネ・ファーイースト映画祭はイタリア・ウディネ市内で5月3日まで開催