能年玲奈、蟹江さんお別れ会で涙
女優の能年玲奈が13日、東京の青山葬儀所で営まれた俳優の故・蟹江敬三さんのお別れの会に参列した。
蟹江さんは、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で、能年ふんする主人公・アキの祖父・忠兵衛役で出演。硬い表情で終始うつむきながら会場入りした能年は、蟹江さんと最後の別れを済ませた帰り際に報道陣に囲まれるも、沈んだ様子で目に涙を浮かべたまま、関係者に守られるように会場を後にした。
この日は能年のほか、「あまちゃん」キャストから有村架純、渡辺えり、荒川良々、皆川猿時なども参列。海女の今野弥生を演じた渡辺は、蟹江さんの舞台を初めて観たときのことを振り返り「初対面なのに、客席から蟹江さんに『とても素晴らしかったです』と声を掛けてしまったら、『ありがとうございます』と言ってくださいました」と思い出を語りながら、故人をしのんだ。
蟹江さんは3月30日に胃がんのため都内の病院で死去。69歳だった。俳優としてのキャリアは50年に及び、「京都地検の女」「鬼平犯科帳」「おとり捜査官・北見志穂」シリーズなど、多くのテレビドラマ・映画において名脇役として知られているほか、テレビ東京系のドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」では12年間ナレーターを務めた。(中村好伸)