成り上がり大富豪夫婦が無一文に…アメリカの転落ドキュメンタリーが日本公開
アメリカの成り上がり大富豪夫婦が無一文状態に転落するさまを追ったドキュメンタリー映画『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』が8月16日より日本公開されることが決まった。サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門の監督賞に輝くなど批評家からの支持も厚く、本国アメリカでは240万ドル(約2億4,000万円)を超える異例のヒットを記録した話題作だ。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル100円計算)
カメラが追い掛けたのは、タイムシェア(共同所有)リゾートビジネスの成功で大富豪に成り上がり、ジョージ・W・ブッシュを大統領に押し上げた男ともいわれる夫デヴィッド・シーゲルと、元ミセス・フロリダでグラマラスボディーの妻ジャッキーの姿。二人はベルサイユ宮殿を模したアメリカ最大の邸宅を造るという野望を抱き、ローレン・グリーンフィールド監督は当初、この“ベルサイユ宮殿”完成までを記録するドキュメンタリー映画を撮影するつもりで二人に密着していた。
10のキッチン、15の寝室、30のバスルーム、500人収容のパーティーホールなどを擁する総工費100億円の邸宅は6割が完成していたが、2008年秋のリーマンショックで状況は一変。シーゲル夫妻は一文無しになり多額の負債を抱える身になってしまった。意図せずカメラに捉えられることになった、アメリカンドリームの頂点からどん底に落ちる大富豪の姿に何を思うのか……。この夏注目の1作となっている。(編集部・市川遥)
映画『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』は8月16日より新宿武蔵野館ほかにて公開