ハル・アシュビーのドキュメンタリー映画が企画中!
映画『帰郷』、『チャンス』などでおなじみのハル・アシュビーのドキュメンタリー映画が企画されていることがWrapによって明らかになった。
名作!ハル・アシュビー監督映画『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』場面写真
本作は、社会的な題材を描いたドキュメンタリー映画の編集を手掛けてきたエイミー・スコットが企画している作品で、現在クラウドファンディング・サイト、Indiegogoで製作資金を調達しているようだ。
エイミーは今作の製作について「ハル・アシュビーは、70年代に前例のないような象徴的な映画を連続して製作してきた。われわれ(製作陣)は、1980年代に彼に何が起きたかを理解しようと思っている。彼がフィルムメイカーとして(なぜハリウッドから)取り残されたのかをね」と同サイトにコメントしている。
確かにハル・アシュビーは、1970年代に映画『ハロルドとモード/少年は虹を渡る』、『さらば冬のかもめ』、『シャンプー』、『帰郷』などの秀作を手掛け、『帰郷』ではアカデミー賞監督賞にもノミネートされたが、1980年代に入ると、映画『大狂乱』、『スラッガーズ・ワイフ』など日本未公開作品が続き、映画『800万の死にざま』を最後に1988年に亡くなっている。
エイミーはすでに、ハル・アシュビーを知る女優ジェーン・フォンダやロザンナ・アークエットのインタビュー許可が下り、ジェーン・フォンダにはすでにインタビューしたようだ。さらに製作資金を集め、これからハル・アシュビーとタッグを組んだジャック・ニコルソンらにインタビューするつもりでいるようだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)