「ムーミン」母国で初の長編手描きアニメ映画に!
ムーミンの母国フィンランドで製作された長編手描きアニメ映画『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』が、2015年2月に日本公開されることがわかった。
過去にも「ムーミン」は、日本で放映されていたテレビアニメの劇場版『楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星』(1992)や、パペット・アニメ『劇場版ムーミン パペット・アニメーション ~ムーミン谷の夏まつり~』(2008)などで映画化されているものの、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンさんの母国フィンランドにおいて、手描きアニメで映画化されるのは初。
『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』は、地中海沿岸に位置する魅惑的な地リビエラにバカンスのためやって来たムーミン一家に訪れた家族解散の危機を描く。現地のプレーボーイに夢中なフローレンにムーミンは焼きもちを焼き、ムーミンママは、貴族と友達になり自らを「ムーミン伯爵」と呼ぶようになったムーミンパパに腹を立て、親戚が暮らす古いボートで過ごすことを決めてしまう。
監督を務めたグザヴィエ・ピカルドは、「本作では全てどのシーンも手描きです。どのシーンを切り取っても、原作の雰囲気を決して崩さないように色味や音楽などにもとてもこだわりました」と本作への並々ならぬ情熱をコメント。さらに「わたしがこの作品を通じて強く思うことは、トーベ・ヤンソンの作品を今後も後世に残し続けることであり、『平和に暮らし、植物と夢を育て続ける』という彼女のモットーを持ち続けたいと思っています」とヤンソンさんへの多大なるリスペクトを明かしている。
今年はトーベ・ヤンソンさんの生誕100年という節目の年。100周年を記念して日本では、日本初公開の作品を含めた約200点のオリジナル原画などを展示する「ムーミン展」を開催。トーベさんの誕生日である8月9日には、ムーミンファンが参加できるイベントも企画されている。(編集部・井本早紀)
映画『劇場版 ムーミン 南の海で楽しいバカンス』は2015年2月より全国公開