俳優・林隆三さん、腎不全で死去 70歳
俳優の林隆三さんが4日、入院先の都内の病院にて、腎不全のため死去した。70歳。通夜・葬儀は故人の遺志により、近親者のみで執り行ったという。
林さんは1943年生まれ。1966年に俳優座養成所を第15期生として卒業すると、翌67年にNHKドラマ「ある愛の奇跡の物語」でデビュー。1977年には新藤兼人監督による伝記映画『竹山ひとり旅』で、主人公・定蔵(高橋竹山)を演じ、第1回アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなどの絶賛を浴びた。
近年もテレビドラマ「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」や舞台「阿修羅のごとく」に出演するなど、精力的に活動していた。全国で宮沢賢治童話の朗読公演も行っており、2012年には宮沢賢治原作のアニメーション映画『グスコーブドリの伝記』で声優も務めた。
喪主を務めた林征生氏は、近親者のみの通夜・葬儀について「長年お世話になりました関係各位の皆様、温かく見守ってくださったファンの皆様には、親しくお別れしていただくべきところではございますが、本人のたっての意向を、ご理解いただければと存じます。誠に勝手ながら、ご供花、ご香典も謹んでご辞退させていただきたく存じます」とオフィシャルサイトを通じて、コメントを出している。(編集部・福田麗)