黒人女優の先駆け、ルビー・ディーさんが死去 91歳
映画『アメリカン・ギャングスター』などの女優ルビー・ディーさんが現地時間11日、アメリカ・ニューヨークの自宅で死去した。91歳。Varietyなどが報じた。
ルビーさんは1922年、アメリカ・オハイオ州生まれ。1950年代から夫のオシー・デイヴィスさん(2005年死去)と共にハリウッドにおける黒人俳優の先駆けとして活躍し、黒人演出家による初のブロードウェイ作品「ア・レーズン・イン・ザ・サン」に出演。同作は1961年に映画化され、ルビーさんは引き続き出演した。
また、人種問題を題材に取り上げることで知られているスパイク・リー監督の『ドゥ・ザ・ライト・シング』『ジャングル・フィーバー』などに出演。2007年の映画『アメリカン・ギャングスター』ではデンゼル・ワシントンの母親を演じ、85歳87日にして初めてアカデミー賞(助演女優賞)にノミネートされた。
女優として舞台・映画・テレビで活躍する傍ら、夫のオシーさんと公民権運動にも積極的に参加。詩人や脚本家としての顔も持っている。2010年代に入っても、精力的に活動していた。(編集部・福田麗)