『ダークナイト』よ、さらば…クリスチャン・ベイル最新主演作、9月公開!
映画『ダークナイト』3部作のブルース・ウェイン=バットマン役で知られる俳優クリスチャン・ベイルの主演作『ファーナス/訣別の朝』が、9月27日より全国公開されることが決定した。レオナルド・ディカプリオ、リドリー・スコットというビッグネームが製作に名を連ね、『クレイジー・ハート』のスコット・クーパー監督がメガホンを取ったクライムドラマだ。
同作は、ペンシルベニアの田舎町を舞台に、家族と恋人を失い、絶望のふちに追い込まれた男の孤独な戦いを描いたクライムドラマ。ベイルといえば、ハマり役となったブルース・ウェイン=バットマンの印象が強いが、本作では誠実で寡黙な労働者に見えながらも、実は心の奥底で何かをたぎらせているという複雑なキャラクターを演じ、その演技の幅の広さを見せつけている。
そもそもベイルは映画ファンならば周知の通り、大幅な減量を試みた『ザ・ファイター』、デブでハゲの中年詐欺師にふんした『アメリカン・ハッスル』など、作品ごとに徹底した役づくりをすることで知られている。本作では加えて、ウディ・ハレルソン、ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー、ウィレム・デフォー、ゾーイ・サルダナ、サム・シェパードといった実力派が結集。彼らとの演技合戦も大きな見どころの一つとなっている。
タイトルにもなっているファーナスとは、「溶鉱炉」のこと。舞台となっている田舎町に溶鉱炉からの白煙が常に立ち込めているなど、何かをたぎらせているそのイメージは主人公の姿とも重なる。ポスタービジュアルでもライフルを構えるベイルの背後には、燃えたぎる溶鉱炉が描かれており、作品のキーになっていることを予感させる。(編集部・福田麗)
映画『ファーナス/訣別の朝』は9月27日より新宿ピカデリーほか全国公開