名優イーライ・ウォラックさんが死去 98歳 『荒野の七人』悪役などで知られる
映画『荒野の七人』の悪役などで知られる俳優のイーライ・ウォラックさんが現地時間24日、死去した。98歳。死因は明かされていない。NYTimes.comが報じた。
イーライさんは1915年生まれ。グレゴリー・ペックなどを輩出した俳優養成学校ネイバーフッド・プレイハウスの出身で、1945年にブロードウェイデビュー。1951年にはトニー賞を受賞すると、1956年の『ベビイドール』で映画初出演を果たした。同作の演技で英国アカデミー賞新人賞を獲得している。
1960年代からは『荒野の七人』(1960)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966)といった西部劇の悪党を演じたほか、『おしゃれ泥棒』(1966)などのコメディーでも存在感を発揮。その後も『ゴッドファーザーPART III』(1990)、『ミスティック・リバー』(2003)といった作品に出演しており、90歳を超えても精力的な活動を続けていた。
アカデミー賞には縁がなかったものの、2009年度の第82回アカデミー賞で名誉賞を受賞。2010年公開の『ウォール・ストリート』『ゴーストライター』が最後の出演作となった。
私生活では、1948年に女優のアン・ジャクソンと結婚。3人の子供に恵まれ、次女ロバータは女優として人気ドラマ「LAW & ORDER ロー&オーダー」などに出演している。(編集部・福田麗)