ガード下の映画館「新橋文化・ロマン劇場」が閉館へ 57年の歴史に幕
JR高架下の映画館としておなじみだった「新橋文化劇場」「新橋ロマン劇場」がJR高架下の耐震補強工事に伴い、8月31日をもって閉館することが明らかになった。7日、オフィシャルサイトで発表された。
両館は1957年にオープンし、文化劇場は洋画を中心とした二本立てを、ロマン劇場は成人向け映画を中心に上映していた。35ミリフィルムによる上映を行っているほか、電車が通るたびにその音が聞こえるなど、昔ながらの映画館として長年、映画ファンに親しまれてきた。その一方で、新橋文化劇場は2012年6月にツイッターを開始し、その個性的な投稿で人気を集めていた。
そのツイッターでは最終月となる8月の文化劇場のラインナップについて「名画座感が強すぎる7月の番組からちょっと流れを変えて、8月はもうちょっとウチならではという番組も組み込みました」と明かしており、『ウィズネイルと僕』『マイキー&ニッキー』『スペース カウボーイ』などを上映予定。最終週のプログラムについては現在、検討中だという。
都内では近年、名画座の閉館が相次いでおり、これまでに「浅草名画座」「浅草新劇場」「浅草中映劇場」「銀座シネパトス」などが閉館。今月20日には「三軒茶屋シネマ」が約60年間の歴史に幕を下ろす。(編集部・福田麗)