『ブリキの太鼓』ドイツの巨匠、13年ぶりの日本公開決定!
映画『ブリキの太鼓』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞し、アカデミー賞外国語映画賞にも輝いた名匠フォルカー・シュレンドルフ監督の長編映画『シャトーブリアンからの手紙』が10月に日本で公開されることがわかった。シュレンドルフ監督の劇場公開作は、オムニバス作品を除いた長編映画としては、ジョン・マルコヴィッチ主演の『魔王』が2001年に公開されて以来、13年ぶりとなる。
本作は1941年にナチ占領下のフランスで、一人のドイツ人将校が暗殺された報復として、ヒトラーが収容所にいるフランス人150名の死を要求したという実際の事件を映画化した作品。
タイトルにもなっているシャトーブリアンとは、フランス西部にある郡の名前で、かつてそこに存在した収容所から多くの人質が選ばれた。そのシャトーブリアン郡の収容所から、映画館でビラを配って逮捕された17歳の少年ギィ・モケ(レオ=ポール・サルマン)が人質として選ばれるところから物語が始まる。
脇を固める俳優陣は、『最後のマイ・ウェイ』のマルク・バルベ、『ヒトラー ~最期の12日間~』のウルリッヒ・マテス、『サガン -悲しみよ こんにちは-』のアリエル・ドンバール、『ル・アーヴルの靴みがき』のジャン=ピエール・ダルッサンなど。ドイツの名匠が今改めて描くドイツの過去に注目したい。(編集部・吉田唯)
映画『シャトーブリアンからの手紙』は10月、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開