ベン・ウィショー、実写版「くまのパディントン」でパディントン役
児童文学「くまのパディントン」を初めて実写映画化する『パディントン(原題) / Paddington』で、『007 スカイフォール』や『クラウド アトラス』などのイギリス人俳優ベン・ウィショーがパディントンの声を務めることがわかった。もともとパディントン役には『英国王のスピーチ』のコリン・ファースが決まっていたが、先月、降板が発表されていた。
製作のデヴィッド・ハイマンとポール・キング監督は、コリンは自分の声がパディントンに合っていないと製作側が指摘する前に気付いていたとMail Onlineにコメント。ハイマンは「彼は『本当に僕でいいと思うの?』と言っていました。誰よりも先に気付いていたんです。コリンは素晴らしかったですが、彼の声は成熟しすぎていました」と降板理由を説明した。
そこで楽天的なパディントンにマッチするような、もう少しオープンで若い声を探すことになり、オーディションを経てベンがこの大役を得ることになった。キング監督は「彼は呼吸の仕方から話し方まで、本当にパディントンのようなんです」とベン版パディントンに太鼓判を押している。
当のベンは「くまのパディントン」に特別思い入れがあるわけでもなく、過去に声優の仕事で苦い経験をしたため乗り気ではなかったが、周囲に説得されて嫌々オーディションに参加することになったとのこと。しかし、実際に役が決まると考え方も変わったといい、生後18か月のめいっ子がいることもあって「彼女が僕の声の『パディントン』を観るかと思うと本当にうれしいよ。彼女はベンおじさんの声だって気付くだろうから」と大喜びで語っている。
本作ではパディントンはCGで、その他のキャラクターは実際に俳優たちが演じる。出演者は、ニコール・キッドマン(邪悪な剥製師ミリセント役)、ヒュー・ボネヴィル(ブラウンさん役)、サリー・ホーキンス(ブラウンの奥さん役)、ジム・ブロードベント(パディントンの親友グルーバーさん役)、ジュリー・ウォルターズ(ブラウン家の家政婦バードさん役)、ピーター・キャパルディ(ブラウン家のお隣さんカリー氏役)など。イギリス公開は 11月28日の予定だ。(編集部・市川遥)