日本初の正しいゾンビ映画!原作者は続編にも意欲
人気漫画家・相原コージが26日、シネマート六本木で行われた映画『Z~ゼット~ 果てなき希望』の初日舞台あいさつに登壇し、自身が手掛けたコミックが初めて映画化されたことに感慨深い表情を見せた。この日は川本まゆ、木嶋のりこ、田中美晴、中村隆天、鶴田法男監督も出席した。
映画『Z~ゼット~ 果てなき希望』初日舞台あいさつフォトギャラリー
突如としてゾンビの群れが出現した世界で決死のサバイバルに挑む少女たちの姿を追った本作は、相原のコミック「Z~ゼット~」が原作。相原が「一応、(劇中に)ゾンビ役で出ていたんですが、気付きました?」と映画を観たばかりの観客に問い掛けると、満席の会場からは拍手が。「もともとゾンビ好きなので、いちゾンビファンとしても映画に出られてすごくうれしかったです。あとは漫画家としても、いち映画ファンとしても、自分の作品が実際に映画になったというのがすごくうれしくて」と感慨深い様子を見せた。
相原にとっては本作が初の実写化映画作品となる。「今までもまあまあヒット作はあって、映画化の話が来たこともあったのですが、ポシャってばかりで」と切り出した相原は、映画化がダメになった理由として「ちょっと下品なところもある漫画ですから」と分析して会場を笑いの渦に巻き込んだ。さらに「今回、この映画が実現したことがうれしいです。これがヒットして、2が作られたらいいなと思っています」と原作者自ら続編制作に向けてラブコールを送った。
その言葉を受けた鶴田監督は「相原さんの原作がとにかく素晴らしかった」と相原を絶賛。「日本で作られる多くのゾンビ映画は(アメリカなどで作られるゾンビ映画の)パロディーになってしまう。でもこの原作なら日本初の正しいゾンビ映画を作ることができると思った。これなら世界にうっていける。これからも世界中の映画祭にエントリーされるということなのでよろしくお願いします」と呼び掛けていた。
一方、ゾンビと戦う謎の少女にふんした川本は「監督がおっしゃった通り、正しいゾンビ映画です。映画のサブタイトルのように、この地獄のような世界で、頑張って立ち向かっていく姿を見て、みんなが希望をもって生きていこうと感じていただけたら。初主演映画がこの作品で幸せです」と晴れ晴れとした笑顔を見せた。(取材・文:壬生智裕)
映画『Z~ゼット~ 果てなき希望』は公開中