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世界中で社会現象!? 記録的大ヒットの英国ドラマとは

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世界中からファンが殺到!超人気観光スポットとなったハイクレア城
世界中からファンが殺到!超人気観光スポットとなったハイクレア城 - (C) 2010 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.

 20世紀初頭のイギリスを描いた正統派の英国ドラマ「ダウントン・アビー」が、ロケ地となった古城に各国から観光客が押し寄せ、2015年までツアーの予約が埋まるなど、世界中で圧倒的なブームを呼んでいる。その理由を検証してみた。

 2010年にイギリスで放送が始まり、本国では最新シーズンの視聴占拠率が驚異の40パーセント超え。世界250の国と地域で放送されて大好評を博し、アメリカでもエミー賞とゴールデン・グローブ賞の作品賞をダブル受賞するなど大ヒットを記録、近年まれに見る社会現象を巻き起こしている同作。

 ストーリーの軸となるのは、家督相続をめぐって本音と建前が交錯する貴族階級の巧妙なパワーゲーム、そして主人への忠誠心と野心のはざまで揺れ動く使用人たちのドロドロとしたドラマ。その魅力を読み解く最大の鍵は、20世紀初頭という時代背景だ。

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 当時のイギリス社会は大きな転換期を迎えていた。政府の労働者保護政策によって働かなくとも豊かに暮らせる貴族の地位は揺らぎ、資本家や実業家などの新興勢力が台頭。女性運動や社会主義などの新たな価値観が芽生え、やがて訪れる第一次世界大戦によって封建制度が終わりを告げた。それは、グローバリゼーションによって国際社会が加速的な変化を強いられている21世紀の現代と相通じるものがあると言えよう。

 階級社会の終焉(しゅうえん)を敏感に感じつつ伝統を守ろうとするグランサム伯爵をはじめ、それぞれのやり方で新たな時代と向き合う貴族たち。使用人にしても、旧来の生活様式を重んじる者、変化の波に乗って立身出世を志す者などさまざま。欲望と陰謀の渦巻くサスペンスフルな愛憎ドラマの面白さはもちろん、激動の時代に自らの道を切り開こうと迷い葛藤する人々の姿が、時を超えて今の視聴者の強い共感を呼んでいるのかもしれない。(文・なかざわひでゆき)

「ダウントン・アビー」ブルーレイBOX(税抜き:6,800円)、DVD-BOX(税抜き:4,800円)は8月6日(水)発売 DVDレンタル同時開始 発売・販売元:NBC ユニバーサル・エンターテイメント

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