性的暴行罪が冤罪となったNFL選手を映画化 『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督
映画『プレシャス』『大統領の執事の涙』のリー・ダニエルズ監督が、性的暴行罪が後に冤罪(えんざい)となったアメフト選手ブライアン・バンクスの半生を題材にした映画『ザ・ブライアン・バンクス・ストーリー(原題) / The Brian Banks Story』でメガホンを取ることになったとDeadlineが報じた。
本作は、映画『ラスト・べガス』を手掛けた製作会社ギデン・メディアのエイミー・ベアーが企画している作品で、製作総指揮はジャスティン・ブルックスとニール・ストラムが担当する。そして、このたびリー・ダニエルズ監督がメガホンを取ることが決定し、テレビ番組「60 Minutes」でも扱われたブライアン・バンクスの実話を手掛けることになった。
ブライアン・バンクスは、カリフォルニアの高校でアメフトのスター選手だったが、USCへの進学前にクラスメイトに対する性的暴行罪で有罪となり5年間服役した。だが、2011年にそのクラスメイトの女性がフェイスブックでブライアンに連絡を取り、虚偽の話を作り上げたことを告白。ブライアンはその女性と後にコンタクトを取り、その録音した会話を裁判所に提出し、公聴会で性的暴行罪が取り消された。そして、ユナイテッド・フットボールリーグ(UFL)でプレーをした後、2013年4月にNFLの契約を結んだ。もっともその後彼は、シーズン前の4ゲームに出場しただけだが、NFL入りの夢を果たし、現在は人に意欲を起こさせる演説者として講演などを行っているようだ。
リー・ダニエルズ監督の手腕に期待したい。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)