「ヴァンパイア・ダイアリーズ」スピンオフキャストに黄色い歓声!
コミコン2014
先日大盛況のうちに閉幕となった、米サンディエゴのコミコン・インターナショナル(以下、コミコン)。数多く行われたイベントの中でも人気を集めていたのが、テレビシリーズ「オリジナルズ」のパネルディスカッション。同作は、ヴァンパイアにまつわる事件やティーンの恋愛模様などを描いた人気シリーズ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のスピンオフで、オリジナル・ヴァンパイアの一家であるマイケルソン兄妹に焦点を絞ったホラーサスペンスだ。
パネルディスカッションには、「ヴァンパイア・ダイアリーズ」でおなじみのニクラウスを演じるジョセフ・モーガンと、その兄イライジャ役を務めるダニエル・ギリスが出席。イベントの開始と共に彼らが登壇すると、一斉にフラッシュがたかれ、満員の会場は黄色い歓声に包まれた。
マイケルソン一家のイライジャが妹レベッカと共に異端児の異父兄弟クラウスを追ってニューオリンズに戻ってくるところからスタートする「オリジナルズ」。クラウスは、兄弟の中で自分だけ父親が異なるという生い立ちを恨み、親を憎み家族を捨てニューオリンズで憎しみにあふれた生活を送っている。そこに、ファミリー内に亀裂を抱えたヴァンパイアたちの隙をねらう魔女一族とウェアウルフ一族に、ライバルのヴァンパイアたちが忍び寄る。
このシリーズが大人気を博している主な理由は、イケメンキャストだけではなく、誰もが経験する家族間の葛藤や自分の生い立ちを起因とするトラウマといった問題を基盤にした、よく練られたストーリー展開だ。万人から共感を得られるテーマを、セクシーなヴァンパイアを主人公にして、エクゾチックなニューオリンズを舞台にして見せるドラマとなればヒットするのは当然のことかもしれない。同作の日本でのリリース時期は、ちょうどハロウィーンのころ。日本でも新たなヴァンパイア熱がはやりそうだ。(文・取材:明美・トスト / Akemi Tosto)