名女優ローレン・バコールさん、89歳で死去 故ハンフリー・ボガートの元妻
映画『脱出』(1944)『三つ数えろ』(1946)などで知られる名女優ローレン・バコールさんが、8月12日(現地時間)にマンハッタンの自宅にて脳梗塞で亡くなったと、親族がTMZ.comに伝えた。89歳だった。
ローレン・バコールさん出演映画『三つ数えろ』フォトギャラリー
ローレンさんは19歳の時に、『脱出』で当時44歳だった名優ハンフリー・ボガートさんと共演し、1945年に結婚。その後も『三つ数えろ』『キー・ラーゴ』(1948)などで共演した。
ハンフリーさんが1957年に亡くなった後は、歌手で俳優のフランク・シナトラさんとの熱愛を経て、『大統領の陰謀』『ジュリア』でアカデミー助演男優賞を受賞した俳優ジェイソン・ロバーズさんと再婚するが、1969年に離婚。ジェイソンさんとの間に生まれた息子サム・ロバーズも俳優となり、『アメリカン・ビューティー』『A.I.』などに出演している。
舞台でも活躍をしたローレンさんは、トニー賞を2度受賞。映画『マンハッタン・ラプソディ』(1996)ではアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、同役でゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞。1992年にはセシル・B・デミル賞、2010年にはアカデミー賞名誉賞を受賞し、映画界での活躍を表彰されている。
二冊の自伝を執筆しているローレンさんは、本の中で、「伝説的」「映画界における特別な女性」といわれることに抵抗があることを告白。「ちょっと被害妄想的なわたしの頭の中では、伝説的、特別な女性というのは、すでに終わりを迎えた人を表現する言葉のため、褒め言葉ではないわ。そういう人たちはただ伝説的で特別な女性として語られるだけ」と言っていた。(澤田理沙)