トニセン、昔はギスギスしていた?井ノ原が10年の変化実感
V6の年長者ユニット20th Century(以下、トニセン)の坂本昌行・長野博・井ノ原快彦が27日、都内で行われたブロードウェイミュージカル「ON THE TOWN」の製作発表会見に出席し、10年ぶりの舞台共演への思いを語った。この日はほかに、共演の真飛聖、シルビア・グラブ、樹里咲穂、そして演出・振付を担当するビル・バーンズも出席した。
同ミュージカルは1944年に初演された、ブロードウェイミュージカルの黄金期を代表する作品。日本では初上演で、24時間の休暇をもらいニューヨークにやってきた3人の水兵(坂本・長野・井ノ原)が、ロマンスの相手を探す姿をコミカルに描く。
三人が舞台で共演するのは2004年に上演した「SAY YOU KIDS」以来10年ぶりで、当時と今を比べた井ノ原は「関係性が変わってきて、こないだなんてリーダー(坂本)と2人で軽食を食べにいっちゃいました」とコメント。三人とも10年前だったら「そういうことはあまりなかった」と口をそろえ、井ノ原は「僕も若かったのもありますけど、ずっと三人一緒にいたし、ギスギスしていたんですかね。今はバラバラでやっていることが多いので、たまに一緒になったこの時間を楽しもうと」とメンバーの変化を語った。
その背景について、井ノ原は「それまでは少年隊という先輩がいて(背中を)追い掛けている感じでしたけど、そこからみんなバラバラなところに向かって。また合わさったときに、坂本君の立ち振る舞いやミュージカルをやる心構えとか、ずいぶん変わって『やっぱり違うな』と」とお互いの成長を実感したといい、「昔だったら互いに意地を張る部分もあったかもしれないけど、(自分も)すなおに『あそこ教えてください』って言えるようになりました」と笑顔を見せた。
また、トニセンにとって本作は、閉館を迎える青山劇場でのラスト公演。井ノ原は「少年隊の舞台で初めて出させていただいて、主演もやったことがあるので、実家がなくなるみたい」と心中を語り、「本当だったら(最後は)少年隊のバックでやりたい気持ちもありますけど、最後ということで青山劇場を汚すわけにはいかないですし、これだけのメンバーがそろってくださっているので成功するしかない気持ちです」と並々ならぬ意欲を見せた。(中村好伸)
ミュージカル「ON THE TOWN」は9月28日から10月14日まで青山劇場にて、10月18日から10月19日までオリックス劇場にて上演