川口春奈、初舞台で主演抜てき!岸田國士戯曲賞「生きてるものはいないのか」
女優の川口春奈が、10月に公演される青山演劇フェスティバルSPECIAL参加作品「生きてるものはいないのか」(作・演出:前田司郎)で主演を務めることがわかった。これが初舞台となる川口は「不安だらけですがキャストの皆さま、そして前田さんに助けてもらいながら最高の作品をつくって観ていただけたらと思います」と意気込みを語っている。
同作は、小説家としても活躍する劇作家・前田司郎が岸田國士戯曲賞を受賞した戯曲で、2012年には石井岳龍監督が映画化し染谷将太、高梨臨が出演した。大学周辺を舞台に、登場人物たちが次々と原因不明の死を迎えるさまを、悲劇的ではなく、間の悪いこっけいなものとして描き出し、日常が次第に非日常へと転じていくさまを独特の間で表現した不条理劇として高く評価されている。
映画『好きっていいなよ。』やテレビドラマ「金田一少年の事件簿N(neo)」など話題作に出演し続けている川口だが、舞台に挑むのは意外にもこれが初。劇中では、大学病院に入院中の女性役で主演を務める。
一風変わった物語には、川口自身「会話劇に近いような、それにほんとに日常の中にあるたわいもない話をしているなか、異空間になるような、非現実のようなとても言葉じゃ言い表せないような内容です」(原文ママ)と少しとまどいを感じている様子も。一方で「本を読んでるだけじゃ何も理解できないというか、とにかく稽古をしてみなきゃわからないという感じです!」と続け、初舞台に意欲を見せている。
舞台「生きてるものはいないのか」は10月16日から26日まで「こどもの城・青山円形劇場」にて上演