ディズニー『ベイマックス』、『となりのトトロ』の影響を受けていた!
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『ベイマックス』で、ドン・ホールと共同監督を務めているクリス・ウィリアムズが、本作に影響を与えた作品に『となりのトトロ』を挙げた。
本作では、幼いころに両親を亡くし、最愛の存在であった兄タダシさえも謎の事故で失ってしまった独りぼっちの少年ヒロが、タダシが生前に作った人々の心と体を守るケア・ロボット“ベイマックス”に支えられ、巨悪との戦いに挑むさまが描かれる。先日公開された場面写真では、サンフランシスコと東京が融合して作られた同作の舞台である架空都市「サンフランソウキョウ」が、新橋や日本橋などを想起させるデザインに仕上がっていることが確認されるなど、日本の影響が随所に見られることでも話題を呼んでいる。
ウィリアムズ監督は「僕らは若いころに日本文化の影響を受けた最初の世代だと思うんだ」と語り始め、ベイマックスの優しさに日本の影響があることを明かしたという。さらに「本作でいうと『となりのトトロ』のキャラクターの関係性がインスピレーションを受けた部分があると思うよ。彼らの人間関係は、とても優しくて、とてもシンプルで、本当に素晴らしかった。僕らの映画も、優しいエモーションが核になっているしね」と説明した。
今回「特製フワぷにストラップ」付き前売鑑賞券・ムビチケカードの発売開始を記念し、ヒロとベイマックスの出会いのシーンも公開。爪先に物を落として痛がるヒロの声に反応して、ベイマックスが起動。大きな体でよたよたとヒロに近づくベイマックスは、あいさつも早々に「10段階だとその痛みはどのくらいですか?」と早速ヒロのケアを始める。「大丈夫だからほっといてくれない?」とヒロから迷惑そうにあしらわれても、悲しみを抱え不安定な彼の心を見抜き、「泣いてもいいんですよ」「痛みに対する自然な反応です」と言葉を掛け続けるベイマックスの優しさが伝わってくる映像となっている。最後にベイマックスが告げる驚きの診断結果も必見だ。(編集部・井本早紀)
映画『ベイマックス』は12月20日全国公開