市川由衣が大胆に脱ぐ『海を感じる時』連日満席・立ち見の大ヒット
市川由衣が女優人生を懸けて挑んだ衝撃作『海を感じる時』が9月13日の劇場公開後、連日満席の大ヒットを飛ばしている。
池松壮亮を相手役に、性に目覚めた少女が大人の女性へと成長していく姿を捉えた本作。市川と池松の濃厚なラブシーンやヌードも辞さない熱演が話題を集めていた。
テアトル新宿ほか全国5館で公開され、1日4回上映しているテアトル新宿では初日全ての回が満席に。その後も連日の満席で、立ち見の回も出ている。平日の朝は、人気作家・中沢けいの同名原作ファンとみられる人や、40~60代のシニア、男性層が来場。夕方は20~30代の映画&女性ファンやグループの来場など、客層は幅広い。
同館の編成担当者は、「リニューアルオープン(3月)直後に大ヒットした『愛の渦』を上回るペース」だと言い、17日までの興行収入累計は、1日5回上映していた『愛の渦』に対して107%を記録。「水曜日のサービスDAYは満席立ち見の大盛況でした。平日も堅調な動員が見込めることから、どこまで伸びるか期待できる」と意気込んでいる。
また配給会社によると、乱交パーティーに集まった男女の欲望や劣等感などを大胆な描写で浮き彫りにした『愛の渦』のほか、綾野剛が主演し、池脇千鶴がヒロインを務めた『そこのみにて光輝く』、浅野忠信と二階堂ふみの競演で禁断の恋を描いた『私の男』など、女優陣が激しい濡れ場にも果敢に挑んだ作品は、近年ヒットにつながる傾向にあるという。
市川と池松の入魂の演技は刹那的なドラマ面でも観客の共感を呼んでいるため、しばらく客足が遠のくことはなさそうだ。(編集部・小松芙未)
映画『海を感じる時』はテアトル新宿ほか公開中