AC/DCからマルコム・ヤングが脱退 創設時からのギタリスト
ハードロックバンドAC/DCの創設時メンバーであるギタリストのマルコム・ヤングが、バンドから脱退することがわかった。今年4月に健康上の理由のため、バンド活動を休止していたマルコム。その後も悪い状況が続いているようで、現地時間24日、バンドのオフィシャルサイトにて、「残念ながらマルコムはコンディションの都合により、このバンドには戻りません」と事実上の脱退が発表された。
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AC/DCは、新アルバムのリリースの告知と併せてこのことを報告。12月2日に発売されるアルバム「Rock or Bust」からは、アンガス・ヤングとマルコムのおいであるスティーブ・ヤングがリズムギターとして加わり、今後のツアーにもスティーブが同行するという。そのためこのアルバムは、バンドの41年間の歴史上初めて、マルコムが参加しないアルバムになる。
今年4月に、脳卒中で倒れたことが報じられたマルコム。その際には、マルコムと親しいクワイヤーボーイズのリーダー、マーク・ゲーブルがラジオで「彼の状態は良くない、極めて危ない状態だ」と漏らし、バンド仲間のブライアン・ジョンソンは「俺たちの仲間が病気で弱っているのは確かだ」とコメントするなど、マルコムはかなり深刻な状況であることが伝えられた。そしてその後AC/DCのオフィシャルサイトでも、「40年間にわたってAC/DCに人生をささげてきた、設立時のメンバーでギタリストのマルコム・ヤングが健康上の理由により、バンド活動を休止することになりました」と声明が出され、同月より休止状態となっていた。
AC/DCは、これまでに『スクール・オブ・ロック』や『バトルシップ』など数々の映画に楽曲を提供。またRolling Stone誌が選んだ歴史上最も偉大な100組のアーティストの72位に選出されている。(編集部・井本早紀)