英国ナショナル・ギャラリーに3か月間潜入!美術館の舞台裏ドキュメンタリーが1月公開
『パリ・オペラ座のすべて』『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』などで知られるドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督最新作『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』が2015年1月より日本公開される。
本作は、ワイズマン監督が「いつか撮影したい」と30年間切望し続けた英国が誇る名画の宝庫、ナショナル・ギャラリー全館に初めて3か月間潜入して製作されたドキュメンタリー。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、レンブラント、ホルバイン、ターナー、ゴッホ、モネによる西洋美術の傑作をはじめ、英国ロイヤル・バレエ団のダンサーと絵画の幻想的なコラボレーション、個性豊かな専門家たちによるギャラリートーク、名画に魂を吹き込む修復師たちの職人芸、そして変化する時代をロンドン市民と共に歩む美術館としての在り方をありのままに映し出す。
ワイズマン監督は今年のベネチア国際映画祭で栄誉金獅子賞を受賞した際、「ドキュメンタリー映画が劇映画、小説、演劇と比べ面白さや劇的さで劣るわけではないと思っています。わたしは常にドラマ性のある劇的な構造の映画を作ろうとしてきました」と語っていた。その言葉通り、人々に愛され進化を続ける美術館の秘密と、ユーモラスな人々とアートの関わりを見つめた本作は、発見と驚きに満ちた作品に仕上がっている。(編集部・市川遥)
映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』は2015年1月よりBunkamura ル・シネマほか全国順次公開