織田裕二、待望の池井戸ドラマ出演に「キターッ!」
俳優の織田裕二が7日、都内にて行われた、池井戸潤原作の連続ドラマW「株価暴落」(WOWOW)完成披露試写会に、共演の高嶋政伸、瀬戸康史、板尾創路、石橋凌と出席した。本作のオファーを受けた織田は「やっと来たな!」と初の池井戸ドラマ参戦を待ち望んでいたことを明かした。
過去に放送されたWOWOWと池井戸作品とのコラボレーションドラマ「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」を観ていたという織田は、「本当に素晴らしくて、このチームとやれることに興奮しました」と感慨深げな表情。キャリア初の銀行員役、さらに組織の論理に染まらず自らの信念に忠実に突き進む熱き孤高のバンカーという難役に、企業の中の大きな歯車の一つとして生きなければいけないつらさを痛感し「息苦しいなという思いを毎日していました」と苦労を明かすも、「大人のエンターテインメントでステキな作品ができました。観終わった後にもういっちょやってやろうという元気が出てきます」と自信をのぞかせた。
敵対するエリート行員役の高嶋は、そのイメージを「毒蛇です」とキッパリ。織田との初共演には緊張したようで、「初日を迎えるまで、少なくとも3回は僕の夢に織田さんが出てきました」と告白。その詳細について「絡みのシーンのときにセリフが出てこず、『あ、あ……』と僕がうなっていると、織田さんから『次誰? 誰だっけ?』と責められ、恐怖におののいて初日を迎えた」とユーモラスに振り返った。
この日、トレードマークともいえる真っ白のタキシード姿で、登場しただけで大爆笑を呼んだ刑事役の板尾は、「フラッシュたくと顔が(白く)飛んでしまいますよ」と報道陣に注意を促しつつも、共演者とのエピソードを披露。中でも、憧れの石橋とのシーンは「感動しました。素晴らしかった」と喜びをあらわにしていた。
本作は、金融、企業サスペンス、警察ドラマとさまざまな面を併せ持つ極上エンターテインメント作品。爆破テロの標的にされた経営再建中の巨大スーパー一風堂をめぐり、銀行員たちの思惑が激しくぶつかり合うさまを描く。(取材・文:鶴見菜美子)
連続ドラマW「株価暴落」は10月19日夜10時からWOWOWにて放送開始(毎週日曜、全5話、第1話無料放送)