二階堂ふみ&長谷川博己、終戦70周年記念映画で共演!道ならぬ男女の恋
二階堂ふみ&長谷川博己が、脚本家・荒井晴彦が17年ぶりにメガホンを取った終戦70周年記念作品『この国の空』で共演することがわかった。先日発表された、吉本興業株式会社が立ち上げた映画製作・配給会社「KATSU-do」により製作される。
原作は、1983年に出版された芥川賞作家・高井有一の同名小説。終戦間近の東京を舞台に、母親とおばと暮らすヒロイン、里子と隣人で丙種により赤紙をまぬがれた男・市毛との交流が描かれる。
隣人の男性と道ならぬ恋に落ちるヒロインの里子にふんした二階堂は、「京都太秦撮影所での撮影は初めての経験」と気合十分。また、17年ぶりに監督を務める荒井晴彦が映画化を思い立ったのは30年程前。荒井いわく、「この娘にとって『戦後』が『戦争』になるのだろうと予感させて小説は終わる」。「戦争が終わって喜べないヒロイン」を通し、「この国の戦後は、戦争が終わってよかっただけでスタートしてしまったのではないだろうか」と戦後の日本を問い掛けられるのではないかと思ったという。
『ヴァイブレータ』や『海を感じる時』などで、「性」に葛藤するヒロインを切実かつ赤裸々に描いてきた荒井の渾身の監督作で、近年目覚ましい飛躍を遂げる二階堂がいかなる新境地を見せるのか、期待が高まる。(編集部・石井百合子)
映画『この国の空』は、2015年公開