YOSHIKIがNYコミコンに登場 マディソン・スクエア・ガーデン公演への意気込み語る
日本の人気バンド、X JAPANのリーダーで、ドラマー・ピアニストとして活躍するYOSHIKIが、現在開催されているニューヨーク・コミコンで、10月11日(現地時間)に行われるマディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートへの意気込みと、バンドの過去について流ちょうな英語で語った。
マディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートについて「これまで東京では、多くのアリーナでコンサートを行ってきた。でも日本を離れ、日本のプロダクションを連れて、これほど大きな規模のコンサートはまだやったことがなかった。ある意味、欧米で大規模なX JAPANのショーをするのは、明日のコンサートが初めてだ。僕らのバンドはロック調、へヴィーメタル調、バラード調など複雑だが、2010年にニューヨークのローズランドで行ったコンサートよりも、10倍すごいと思ってほしい」と自信をのぞかせた。
1999年に「天皇陛下御即位十年をお祝いする国民祭典」で奉祝曲をささげたことについて「僕にとっては大きな出来事だった。その時僕らは一度解散していたからね。1997年の年末に解散し、hideがその翌年に亡くなり、個人的に精神的に落ち込んでいて、自分を模索していた時期でもあって、家も出ずに引きこもっていた。そんな時に依頼されたのがこのイベントで、その際にピアノ協奏曲を作り、観客の声を聞いた……。そして(hideの死から)2年後に本格的にステージに立つことができた」と語りながら、さまざまな感情が舞い戻ってきたようだ。
今の日本の音楽を全く知らない西洋の人に紹介するなら、誰を紹介するのか。「もちろん、僕らX JAPANの曲が何よりも先だが、DIR EN GREY(ディル・アン・グレイ)、the GazettE、きゃりーぱみゅぱみゅ、Perfume、SEKAI NO OWARIなど自分が良いと思ったものを紹介するだろうね」と答えた。また、アメリカで製作されることになったX JAPANのドキュメンタリーに関しては「いずれサンダンス映画祭やカンヌ国際映画祭などで見せたいと思っているよ」と明かした。
音楽業界も、YOSHIKIのデビュー当時と比べ相当変わったはずだが、どの時期に影響を受けたのか。「僕らはさまざまな年代に影響を受けていて、それぞれの年代で、はやったジャンルやムーブメントに、あえて反発したりせず、何でも吸収してきたと思う。だから、僕らのバンドは一つのジャンルではないんだ」と変革し続けるバンドでいたいようだ。
最後に、明日のマディソン・スクエア・ガーデンのコンサートが、生涯の誇りになるものとしたいと語った。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)