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『アナ雪』がディズニーの閉鎖危機を救った…ディズニートップが振り返る

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ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの閉鎖危機を振り返ったジョン・ラセター - 画像はオフィシャルより提供
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの閉鎖危機を振り返ったジョン・ラセター - 画像はオフィシャルより提供

 日本でも大ヒットした映画『アナと雪の女王』が、一時閉鎖危機に陥っていたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオを救っていたことがわかった。ジョン・ラセター(ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオおよびピクサー・アニメーション・スタジオCCO)が、24日、都内で行われたディズニーの新作ラインナッププレゼンテーションで明かした。

ディズニーの救世主!『アナと雪の女王』本編クリップ

 ラセターは、カリフォルニア州にあるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに入社した後、ルーカスフィルム、ピクサーと働く場所を変え、ピクサーをディズニーが買収したことにより、再びディズニーに戻ってきた人物。ラセターが戻ってきた当時、ハリウッドでは、ディズニーが送り出してきたおとぎ話よりもシニカルな内容が求められている状況で、ディズニーのスタッフたちは自分たちの作品に対する自信を失っていた。金銭面などのプレッシャーも大きく、ピクサーだけを存続させるべきなのではないかという声も上がっていたという。

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 しかし、ラセターとエドウィン・キャットマル(ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオおよびピクサー・アニメーション・スタジオ現社長)は、「ディズニーアニメは失われるべきではない」と猛烈に反対。また「ハリウッドがそうでも、世界はクラシカルなディズニーの物語を待っている」と主張し、崩壊状態に近かったディズニーの立て直しに取り掛かった。

 まずはスタッフたちの自信を取り戻そうと、ラセターとキャットマルはそれまで存在していたさまざまな制約を取り払うことから始めた。そして、二人による改革が続けられた結果、『プリンセスと魔法のキス』や『塔の上のラプンツェル』などが次々にヒット。そして『アナと雪の女王』の世界的な大ヒットにより、スタジオは完全に復活することができたという。

 日本でのロングランヒットについても「信じられないくらい素晴らしかった」と振り返ったラセターは、この成功に対して「本当に感謝しています」とコメント。名曲「Let It Go」に合わせてスタジオスタッフたちがそれぞれの言葉で「ありがとう」と感謝を述べる映像を流し、「この映像を見るといつも涙が出てきます」と語っていた。今年は実写映画『マレフィセント』や、ゲーム「ツムツム」などもヒットしたディズニー。新たな黄金期の始まりを、製作陣は実感しているようだ。(編集部・井本早紀)

映画『アナと雪の女王』松たか子が歌う本編クリップ » 動画の詳細
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