福士蒼汰に神木隆之介が熱視線? 間に挟まれたヒロイン山崎紘菜は…
不条理なデスゲームに巻き込まれてゆく若者たちを描いた三池崇史監督の最新作、『神さまの言うとおり』に出演する福士蒼汰、山崎紘菜、神木隆之介が、役に込めた思いを明かした。「週刊少年マガジン」(講談社)の人気コミックを映画化した本作は、何の前触れもなく命懸けのゲームを強いられる高校生の物語。必死に勝ち進む瞬と血みどろのゲームに喜びを感じてゆく同級生の天谷の対比も見どころになっている。
「瞬はごく普通の高校生なので、誰もが同じ位置に立って共感できるようリアクションを含めて素直に演じました」という福士。そんな瞬のライバル的存在になってゆく天谷を演じた神木は「体格ではかなわない福士くんに、こいつヤバイと思わせるには何が必要か。アクションのキレやスピード感など、役づくりにはかなり悩んだ」と明かす。
平凡な学生でありながら、ありきたりの日々にもの足りなさを感じていた瞬。ゲームの中で、天谷はそんな瞬の心を鋭く見抜いてゆく。「瞬が好きかと問われイエスと答えるシーンで、恋人を見るような目で彼を見たんです。同じくくりの中にいる似た者同士という、一種のゆがんだ愛情表現です」と言う神木に、福士は「なんか目が気持ち悪いなと思ったら」と笑いながら「瞬もどこかで自分が天谷と同じ部分を持っていると気付きながら、絶対認めようとしないんでしょうね」と複雑な内面を語る。
そんな瞬と天谷に挟まれるのが、山崎が演じたヒロインいちかだ。瞬に対する信頼感はぶれないよう心掛けたという彼女は、「天谷が瞬の闇だとしたら、いちかは闇の中から瞬を引っ張り出す存在だと考えました」と自身の役について分析。撮影にあたり、若い俳優たちが力を発揮できるよう役づくりは彼らの考えを尊重したという三池監督。そんなベテラン監督の期待に、若いキャストたちはしっかりと応えたようだ。(取材・文:神武団四郎)
映画『神さまの言うとおり』は11月15日より全国公開