ついに2015年がやって来る!『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を振り返る
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で描かれた近未来、2015年がいよいよやって来る。果たして現実は映画にどれだけ近づいたのか、「BTTF」の未来予想図を検証した。
来年にはこうなる!?映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』フォトギャラリー
平凡な高校生マーティが、天才科学者ドクの発明したデロリアン型タイムマシンに乗って30年前にタイムスリップし、若き日の父親と母親の恋のキューピッド役を務めるシリーズ第1作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースの主題歌「パワー・オブ・ラヴ」と共に世界中で一大ブームを巻き起こし、マーティとドクが2015年の未来へ行く「PART2」、さらに西部開拓時代へ行く「PART3」と、2本の続編も大ヒットを記録した。
1989年に全米公開された「PART2」から今年で25年。劇中に登場した近未来の世界はついに来年に迫った。家庭用の巨大な薄型テレビ、スカイプに代表されるビデオチャットやテレビ電話など、映画に登場した驚きの未来テクノロジーには、もはや当たり前となってしまったものも含まれている。
自動サイズ調整や乾燥機能の付いた服はまだ存在しないが、自動で靴ひもを結んでくれるナイキのスニーカーは来年発売される予定。空飛ぶ車ホバーカーもまだ実用には至っていないものの、スロバキアのベンチャー企業エアロモービル社がすでに試作品を完成させ、試験飛行にも成功している(とはいえ、現時点ではまだ滑走路が必要なのだが……)。
また、空中に3Dの立体映像を投影するホログラフィックディスプレイは、2014年に慶應義塾大学の研究チームが発表したハプトミラージュなど、着々と実用化が進んでいる様子。空中に浮かぶスケートボードことホバーボードも、販売価格170万円とかなり高額ながら、米HENDO HOVER社の開発した「HENDOホバーボード」として日本国内でも2015年10月より販売される。
そのほか、来年はフルオーケストラの生演奏付きで『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を鑑賞できるイベントの世界ツアーも控えているなど、2015年は「BTTF」ファンにとってワクワクするような1年となりそうだ。(文・なかざわひでゆき)
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは12月27日午後1:00よりWOWOWシネマにて一挙放送